2024年4月11日木曜日

あの日のこと

3月31日から日付が変わる前にタンタンが亡くなっていた。

何も知らずに4月1日の午前中、のんきに春の日差しを楽しんでいた。


午後2時50分ごろ、「たんたんが・・・」という数人の方からのメッセージが飛び込んできた。体が震え、ひどい脳の圧迫があり、頭の中が真っ白になった。

公式Xに何も載っていないのに、ヤフーニュースに出ていると。

・・・。信じられない思いと、とうとうこの時がきたのかという思いで、すごく怖かった。


午後3時半、記者会見。本当なんだ、本当に亡くなってしまったんだ。。

この日、パンダ館前の標本木が開花した。


献花に行くために花束を買ってくれていた妹は、私に何も聞かなかった。一緒に行く?ともなにも。


翌4月2日の朝・・・やっぱり行こう。まだタンタンの体が動物園にあるうちに、ありがとうを言いに行かなくちゃ。

妹が花束にタンタンの写真と、報道タンとちびタンの写真を添えてくれていた。近くの青谷川の公園で、裏にメッセージを書いた。


朝9時すぎに王子動物園に着いた。

パンダ館の前を通ると、すでに献花する人たちの列。

すぐには入らず、そのままぐるっと回って、二人で観覧車に乗った。目の前に来たのは🐼パンダのワゴンだった。




静かに回る観覧車。窓の外に水滴がついていたのだろうか・・パンダ館が霞んで見えた。

まだ咲き始めたばかりの桜と、パンダ館屋上に咲き誇る黄色い菜の花。

ちびタンたちの背中が震えているようだった。


観覧車を降り、花束を抱えてパンダ館へ向かう。

入り口前に飼育員さんがいた。泣きながら、ありがとうございましたと伝えた。

一番悲しいはずのUさんは、優しく微笑んで言葉をかけてくれた。


献花。手前に置いた長テーブルにたくさんの花。中央の遺影の正面あたりに花を置き、手を合わせる。「タンタンありがとう。お疲れ様でした。もうしんどくないよ。安らかに眠ってね💧」


献花を終えて出口へ向かう通路には、まだぽつぽつと咲き始めたばかりの桜🌸。タンタンを見送るための準備が始まっていた。